ニナは中国で考えた。

中国に身を置いてみて知った、日本のこと、自分のこと、中国のこと。
素敵な国・中国!親切な民族・中国人!っていうイメージを
保持したい人は読まないほうがいいです。
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別れの季節は……
 昨日の夜、ワールドカップの試合を見てたら、突然お客さんがやってきた。このブログにもよく登場してもらってる、ペルー華僑のトトロくん(仮)だ。いったいどうしたんだろう……と思って、とりあえず家に上げてちょっとおしゃべりしてたら、衝撃的な告白をされた。なんと彼は大学を退学して、母国ペルーに帰るというのだ。しかも帰国予定は来月の頭。あと2週間たらずだ。

 留学生にとってこの季節は、別れの時期だ。卒業式も6月末ごろにあるし、こっちで仕事を探して定住するつもりの人や、まだ大学院にすすむつもりの人を除けば、まず全員が国に帰ることになる。そういう学位取得の留学生じゃない語学留学の人たちも、この時期は学期の終わりだから、それぞれの国に戻る。今回は私自身も日本に帰ることになるうえ、仲が良かった人たちの多くが卒業してしまうから、また中国に遊びに来たら会える、ってもんでもない。だから今年は格別寂しい気持ちでいっぱいだ。

 だけどトトロくんは、まだ3年生だからと私は油断してた。また一年以内に遊びに来て、その時には相手してもらおうと思ってたのに、その彼までもが中国を去るなんて。しかもこんな急に決めるなんて。そういえば、昔からよく中国暮らしを嫌がってたし、MSNメッセンジャーの名前も「Unfortunately in China(残念ながら中国に居る)」っていう表示になってたから、不思議は無い。でももともとすぐに自棄になるタイプの人だったし、これも一時的な気の迷いか、口で言ってるだけかもと最初思った。だけど、そうじゃなかった。もう退学の手続きを進めてるし、住んでる部屋の大家さんにも出て行くことを伝えてあるし、荷物の梱包も始めてるという。

 いつ退学と帰国を決めたの? と尋ねると、彼は先日の誕生日に決めた、と言った。まさか私たちが誕生日忘れてたからじゃ……とちょっと青ざめたら、彼はそれを察したのか、あわてて
「自分自身にプレゼントをあげたんだよ。ずっと前から帰りたかったから」
そう言って笑った。
 彼が帰国を決めた理由は、「もう中国に居たくないから」だった。それが、私にとっていちばんショックだった。

「僕はこの国に長く居すぎた。どうせ4年間住むのなら好きになったほうが精神衛生的にいいだろうと思って、僕なりに頑張って好きになろうと努力したけど、やっぱり好きになれなかった。なのに惰性で住み続けてたんだ。今考えると、若い時期の時間を無駄にしたとしか思えない」

「国に帰ってどうしようかはまだ決めてないけど、多分仕事を探して働くと思う。中国語とは関係の無い仕事を探すんだ……もう中国語なんか忘れてしまったっていいんだ。もうスペイン語だけで暮らしていけるんだ、すごく解放された気分だ」

「もうHSKも受けなくていいし、くだらない授業や子どもっぽいクラスメイトともおさらばだ」

 私はこれからも彼と(彼が中国語を本当に忘れ去っていなければ)メールなりMSNメッセンジャーなりで連絡を取ろうと思ってるし、彼の第二の人生と新しい生活を応援したいと思ってる。だけど、だけど、去っていく人が、中国に対して良い思い出がないって、なんて悲しいんだろう!
 私だって、日本が大好きで早く帰りたいと思ってる。だけど、中国が嫌いだから帰るわけじゃない。ここで出会った友人も、ここで体験した出来事も、つらかったことも嬉しいことも全部含めて、大切に思ってる。中国語は、技能として必要だからとかじゃなく、愛着があるから忘れたくないし、日本でもなるべく使う機会を探して、今の状態をできるだけキープしていきたいと思ってる。この2年間の留学を、決して時間の無駄なんかにさせないと、すでに心に誓ってる。そして、ぜひ他の留学生のみんなにも同じ気持ちでいてほしいし、後悔なく留学生活に幕を引いてもらいたい。そうやって、お互いに共有する思い出を大事にしていきたい。

 だから彼のように、後ろ足で砂をかけるような気持ちで中国を去られちゃうと、私やほかの友達が彼と中国で過ごした日々にも、砂をかけられてるような気がするのだ。

 実際、中国暮らしが嫌になって留学をやめちゃう人はいる。気持ちは分からないではない。他の国に比べたら不便不自由なことが多いだろうし、外国人として暮らすって生半可な楽しいだけのもんじゃないから。トトロくんも、以前に私が日記で書いたパスポートの件が、大きなきっかけだったんじゃないかと思う。しょうがない面は沢山あるから、彼もよくよく考えてのことだろうし、その決断をどうこう言うつもりはないけど、心底悲しかった。トトロくんが喜んでるんだから、こっちも喜んであげるべきなんだろうけど、やっぱりこういう別れ方って、悲しい。
 もう彼を引き止めるのは無理だし、引き止める権利も私には無い。だからせめてちゃんと送ってあげたいと思う。どうせ幕を引くなら、きれいな幕をプレゼントしたいから。
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うーん。こういう人がいるんですね・・・。
生活が不便であったり嫌なことがあっても、今住んでいる場所から去るのは名残惜しいものだと思うし、去るにあたっては、楽しかったことばかり思い出すのが普通だと思っていました。

ニナさんも留学期間が終わり、日本に完全帰国するのですね・・・。さびしいですが、日本に帰ったら中国での経験をバリバリ生かしてくださいね!

もちろん、ブログは引き続き書かれますよね?

それと、朝目新聞、僕も日本にいるとき見てました。やっぱり中国だと見れませんよね・・・。
| | 2006/06/15 9:50 PM |
そうですね、寂しいものです。
彼も友達との別れは寂しがってくれてると思いたいんですけど。。。

ブログは続けますよ!
留学が終わっちゃうとネタが無くなりそうなんですが、そしたら国際恋愛のカルチャーギャップをテーマに変えようかなぁとか考えてます。実は私も留学生同士でくっついて、以後は遠距離なので。

あと朝目新聞。JHANさんもご覧になってましたか……。あそこ面白いですよね。ネットサーフィンしてるといつかはひっかかるサイトです。
| ニナ | 2006/06/18 5:25 AM |









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