ニナは中国で考えた。

中国に身を置いてみて知った、日本のこと、自分のこと、中国のこと。
素敵な国・中国!親切な民族・中国人!っていうイメージを
保持したい人は読まないほうがいいです。
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留学生の役得
 今日は卒業式があった……とはいえ、私が卒業したわけじゃなくて、彼氏とそのクラスメイトでもある友人たちが、だ。しかも、一般の中国人学生や一般の学部に所属している留学生は先月にもう卒業式が終わっちゃってて、今日のはそれとは別の、「留学生向け4年制学位取得コース」の卒業式だった。この人たちだけは、なんでかわからないけど、別の日に別の場所で卒業式があるのだ。卒業生は総勢16名、10人ほどの先生と、あとは卒業生の家族や友人だけ、という小ぢんまりした式だった。

 知らない人のために、まず中国留学生の分類を説明すると、留学生のコースは大きくわければ学位取得コースと語学コースに分かれる。先にお断りしとくけど、私はほかの大学のことは知らないから、全部自分の留学してる大学に基づいて書いてる。ご了承のほどを。
 語学コースでは半年から数年の期間、中国語の読み書き・会話・リスニングを学ぶ。これはまったくの未習者から上級者まで幅広くクラスが分かれていて、学費さえ払えば誰でも入れるし、何年いたってかまわない。で、いつ帰っちゃってもべつに何の不都合も発生しない。このコースを一般に「漢語班」っていう。留学生の大部分はこの漢語班の学生で、長くても1年か2年で帰っちゃうのが普通だ。学位はもちろん取れないけど、その分先生たちの管理もユルユルで、どんだけサボってても基本的になんのお咎めもない。もちろん、長いことサボって久々に授業に出たりすれば、ちょっとはイヤミも言われるだろうけど。つまり完全に自己管理にまかされてしまうんで、ユルユルな日本人学生なんかはすーぐ学校に来なくなっちゃったりする……まあ、あくまで一部の学生の話だけどね(笑)。

 学位取得コースは、その名のまんま、学士や修士や博士なりの学位が取れるコースだ。学士なら4年間、修士や博士なら2〜3年かそれ以上所属して、授業に出る。修士や博士の学生はあんまりいないんで、ここではとりあえず大学卒業資格の本科生のことだけ書くことにする。彼らは出席もテストの成績も重要で、サボってばかりだったらまず卒業できない。これを一般に「本科生」っていう。入学制限はHSK(中国語検定試験の一種)で6級以上の語学力があること。それだけだ。つまり、留学生はHSKの級さえ足りてれば、どんな名門大学でも試験無しで入学できちゃうのだ! 一般の中国人学生が、必死で勉強してもなかなか入れないような大学にだよ。留学生ってズルイですね。

 本科生も2種類あって、1つは一般の中国人学生と一緒に勉強する一般本科だ。これが普通誰もが想像する留学生のタイプで、専攻は理系から文系まで幅広く学部と学科を選べる。つまり現地の人と同じ扱いで授業に出て評価をもらい、卒業するってやつだ。
 もう1つは大学が用意した留学生用の本科……つまり専攻が「中国語学」、しかも「外国人向け中国語学(対外漢語)」だ。もらえる学位は文学士。クラスメイトも全員留学生、授業も留学生向けだ。外国人だっていう前提があるから、先生も諦めが入ってて、規律は厳しくないし、単位が足りなくても、1つや2つなら先生と交渉すれば卒業できてしまう。その上卒業論文だってテキトーに先輩のを寄せ集めて、コピー&ペーストしたもので通っちゃう。そりゃあ、まじめに書いた学生もいるけど、そんなのは少数派だ。先生のほうから、盗作材料として昔の論文なんかを学生に提供してるんだから、これはもう公認なんだろう。中にはまる写しなんて学生もいるらしい。
 私は普通の留学生とは違って交換留学だから、一般本科の聴講生ってことで、中国文学の授業に出てた。学位はもらえないけど、授業は差別なく一緒に参加する。発表も宿題も、ばりばりネイティブの中国人学生と同じように回ってくるし、先生も留学生扱いしてくれないから、かなり厳しくて、正直留学生本科が気楽そうで羨ましかった(笑)。大体、私の日本で所属してる大学は、一応国立だけども三流だし、そこから急に中国でも相当名門の、レベルの高い大学に来て一般学生と一緒に授業を受けたもんだから、本当に毎日大変だったよ。って私のことはどうでもいいや。

 留学生の親御さんほうも、こうやって留学するのが得だっていうことをよくわかってる。学費はそんなに安くなくても、生活費がかからない中国で、留学生だってだけで名門大学に入れて、まじめにやってさえいれば学位がもらえる。日本・韓国・ベトナム人以外の留学生はほとんど華僑だから、そしたら親戚も現地にいて安心だ。大体やつらは生まれた時から中国語(方言の場合もあるけど)の環境だし、中学高校と台湾や中国系の学校に通ってるから、わざわざ中国語の勉強なんてしなくても、HSKをちゃちゃっと受ければまず落ちることは無い。基礎があるから入学後もそんなに苦労しない。華僑の留学生本科のやつらは、本当にお気楽だ。
 とまあ、こんな感じで、留学生の楽チン度をあらわすと、

一般本科>>>留学生用本科>>>>>>漢語班

となる。
 この一般本科と留学生本科の差っていうのも、名門大学だとすごく大きくて、だから留学生本科の中には「一般本科に入ったけど、授業についていけなくなったから、専攻を変えて留学生本科に移る」っていう学生が少なくないのだ。実際、私の彼氏もそのクチだ(笑)。

 で、私が今日見に行ったのは、その留学生用本科の卒業式だったんだけど、卒業生の4分の1はそうやって留学生本科に転向した学生だった。別に、彼らを落ちこぼれだって言ってるわけじゃ決してなくて、私は名門大学の一般本科に入るのに、留学生だからってロクな試験を課さない、大学の体質そのものに問題があると思うのだ。なんせ留学生の学費は現地の中国人学生の4〜5倍だから、敷居をできるだけ低くして、沢山の留学生に来てもらって稼ぎたいっていう、商業目的が最初にあるように思えてならない。もちろん、入学時に学力が足りなくても、努力しだいでエリートの中国人学生に追いつき追い越すことだってできると思う。実際、そうやって最後まで一般本科で頑張って、卒業した学生だって知ってる。だけど、本科生は最低4年間は学費を払い続ける、大学にとっては金のなる木であることは確かなんだよね。しかも、入学資格であるHSK6級が受かるまでは、漢語班で勉強するっていう学生が多いから、そしたら5年、下手したら7年はかたいからね。

 ただし大学側も、留学生の学費が特別に高い(寮の家賃だって電気代だって、「外国人料金」だから高いのだ)かわりに、待遇も良くしてくれる。卒業しやすいっていうのもその1つだろうけど、まず年に2回、留学生向けの団体旅行が催される。希望者のみの参加で、ちょっと遠出をする2泊ほどの旅行だ。名所旧跡をめぐったり、バーベキューをしたりして、本来なら一人につき400〜600元はかかりそうな旅行代金が、なんと150元。あとの代金は大学持ちなんだそうだ。これはかなりお得な旅行らしく、私みたいな団体行動が嫌いな人以外でお金に余裕がある人なら、みんな参加しちゃう。それに、本科クラス・漢語班クラスを問わず、学期末にはクラスごとに学生と担任の先生の食事会が開かれて、ちょっといいレストランでご飯が食べられる。これもお代は大学持ち。
 今日の卒業式だってそうだ。会場は小さいし、式自体は簡素であっさり終わったけど、その後すぐに、学校の近所にある結構高いレストランで、大学が卒業生を招いての昼食会があった。これは、すごい大盤振る舞いだ。何年にもわたって儲けさせてくれた学生たちに、最後の大盤振る舞いってことだろう。

 こうして持ちつ持たれつな留学生用本科生たちと大学は、今日をもってお別れとなった。卒業生たちは、これから新しい生活を歩む。就職する者、これから就職活動をする者、修士課程に進むもの、とりあえず母国へ帰る者。彼らの前途が明るいことを祈る。留学で学んだものを発揮できますように。でもあんな卒論の書き方はないよなあ。
 しかし外貨で大学を潤わすっていうのはうまい考えだよね。日本の国立大も独立法人化したんだから、そのうちこういう外国人向けの日本語コースなんてのも生まれるかもしれない。そしたらやたら不良外人が増えちゃうかもしれないけどね。
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中国の公安
 どうもお久しぶり、ニナです。今日は久々に大学の中にある郵便局に行ったら、そこの窓口に居た郵便局員の態度がもう中国人とは思えないほど素晴らしく良くって、感動した。忙しそうにはしてるけども、楽しそうに仕事をしてて、愛想がよくって、それだけでも充分に好感が持てたんだけど、並んでる最中、中国人学生(男)に割り込みされてカチーンと来てる私に、「ごめんねー、ちょっと待ってて!」と身振り手振りで謝ってくれたんですよ! もう毎日彼に切手を売ってもらいたいくらいだ。売ってもらってもしょうがないけど。

 ところで今日、うちの近所を歩いてたら、50がらみのおじさんのサンドイッチマンを見かけた。その時私から見えてたのは彼の正面の看板で、「全市民に知ってもらいたい」とだけ中国語で書かれてた。しかもそれはおじさんが自分で書いたのだろう、すごく下手な字で、ちょっと漢字も間違えてたんで、さらに興味がわいて、普段はそういう野次馬なことは避けてるんだけど、今回は特別に彼の後ろまでまわりこんで、彼がいったい何を全市民に知らせたがってるのかを見てみることにした。

 背中側の看板には、A4サイズの紙が4枚貼ってあって、うち1枚はおじさん自身の手書きで、3枚は公文書をコピーしたものだった。
 手書きの紙には、「○○区の公安は犯罪者を守り、無実の市民に被害を与えている! 彼らの違法行為の証拠はこれだ! こんな公安が街を守ってても、安心して暮らせまい!」みたいなことが書かれてあった。○○区はちなみに、私の住んでるところからバスで1時間くらいの隣町だ。そしてコピーの紙は、その○○区の公安がそのおじさんに渡したのであろう公文書だった。
 残念ながら、ちょうど夕立が降った直後だったので、コピーのほうの紙はかなり濡れて滲んでしまっていた。だから詳しいことは解読できなかったんだけど、どうやらおじさんが交通事故かなんかの被害にあったんだけど、加害者のほうが公安だったから、告訴を無理やり取り消しにさせられたと。要は公安が不祥事をもみ消したって話であるらしかった。コピーのほうは、もみ消しに際して公安がおじさんに書かせた同意書とかのようだ。

 っていうか、中国の公安なんて信じちゃだめでしょ(笑)。

 サンドイッチマンになってまで、市民に公安が不正やってるってことを訴えようという、おじさんの意気には感心する。それに、そんなことやって、かえって公安にいじめられないかってのも心配だ。泣き寝入りしないだけエライ。けど、多くの人は泣き寝入りしてるんだよね。公安って、日本の警察とかと違って、中国じゃ絶対だから。一般市民が喧嘩を売れる相手ではない。なんせ政治犯を捕まえるのも公安ですし、ネットの検閲するのも公安、外国人の出入国管理も公安の仕事。
 だけど、こいつら汚職もやるし賄賂も受け取るし押収品の横流しもするしで、そういうサイドビジネスでがんがん稼いでる。貧困きわまって、子供育てるお金を稼ぐのに麻薬販売に手を出して、でもそれがばれて捕まったせいで、幼い子供4人残して死刑になっちゃう(中国は麻薬を売っても買っても所持してても極刑を科す)お母さんのドキュメンタリーを昨日テレビでやってたけど、お母さんが死刑になって4人の孤児が生まれるかたわら、そういう犯罪者から押収した麻薬を横流しして稼いで、何のお咎めもナシっていう公安もいる。

 だから、中国人民より情報がある我ら外国人は、誰一人としてやつら公安を信じちゃいない。逆らったりも怖くて出来ないけど、信用することも怖くて出来ないんだよね。社会主義国家ってやだなあ。
 私がこうやってブログに書いてる内容が検閲されてないことを祈るのみだ(笑)。
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中国ニセモノ事情 〜衣服編〜
 今日は日本対クロアチア戦を、出かけて外に居たから見逃しちゃったんだけど、そのかわりに帰ってからブラジル戦をテレビ観戦してた。

感想:カ カ っ て 、 男 前 じ ゃ ん 。

 いや、ルシオの鉄壁のディフェンスとか、ロナウジーニョのノールックパスとか、フレッジの思わぬ活躍とかに大興奮だったよ? でも、

 カ カ っ て か わ い 〜 。

 若くて可愛い男の子がいるってだけで、もう私の中でブラジルチームの株が上がりまくり。今さらって言われてもいいの! ただの面食いだって言われてもいいの! ということで、今日からニナさんはカカのファンです。愛しのデル・ピエロはもう人のもの(既婚)だし、そろそろ新しいのに乗り換えようと思ってたし。

 なんてことはどうでも良くて、今日はニセモノ業者のお話。

 なにも、ニセモノを作って儲けてるのは中国人だけじゃない。ニセモノが普通に売れちゃうっていう中国の規制のゆるさに目をつけた外国人が、中国でニセモノの服を作って、店を開いて大儲けしてる場合もある。

 今回取材の対象になったのは、通称「オパ(アニキみたいな意味らしい)」という韓国人の社長。中国語は片言だけなんだけど、外国人の多い通りの中でも特に一等地にあたる場所に、若い女の子向けの服のショップを開いてる。店員さんは全員地元の中国人の女の子で、顔の可愛い今風の子を雇ってる。
 売っているのはデニムのスカート、ジーンズ、Tシャツなどの、ストリート系・B系を中心にしたラインナップ。扱ってるのはほぼ全てブランド物で、「Fornarina(フォルナリーナ)」「Miss Sixty(ミス・シクスティー)」「HOLLISTER(ホリスター)」「Abercrombie & Fitch(アバクロンビー&フィッチ)」「Levis(リーヴァイス)」ってところ。これらは最近韓国で人気のあるブランドらしい。ってことで、お客さんのほとんどは、在住の韓国人と、あとは日本人を含めた外国人。かなり儲かってるみたいだ。

 だけど、本物にしちゃあ、値段が安い。日本円にして3000円や4000円で、フォルナリーナのデニムのミニスカが買えるなんてことはありえないから、そこでニセモノなんだなーってことがわかる。ただ、限りなく本物に近いニセモノなのだ。

 まずオパは、正規の販売店に行って本物の服を仕入れてくる。それを、自分の直属の工場に持って行って、「これとまったく同じものを作れ」って命じる。すると、その優秀な工場は、タグからブランド名の刻印の入ってるボタンまで、全部本物そっくりに作る。材料も本物とほぼ同じものを使う。色もパーフェクトに似せる。それに、これまた本物そっくりに作った紙のタグを付けて、本物そっくりに作った袋に入れて包装し、出荷する。そしてオパはそれを自分の店に定期的に持って行き、入荷させてるってわけだ。
 つまり、作ってる人が違うだけで、質もデザインもほぼ本物と同じもの、っていうのがオパの商品。本当に、目を見張るほどすんばらしい出来だ。見分けがつかない。

 オパはこう言う。
「これね、売値は120元だけど、作るのに60元かかってるの。ほかの業者だったら、60元かけて作ったものなんかはこんな値段で売らない。400元とか、500元とかで売るのが普通なの。でも僕はあえて低価格で売ってる。それが成功の秘密」
 そうやって稼いで、オパの年収は100万元(日本円にして約1300万円)程度。彼の次の計画、男性ファッションにも手を広げることらしい。

 しかし、それもこれも、中国に住んでるとどこの国の人でもニセモノに対する罪悪感っていうのが麻痺しちゃうし、中国人のほうは「ニセモノで十分だから、どうせなら安くてしかも質も良いものを」っていう考えだから、問題なく成り立つ商売なのだ。もう国からしてニセモノが蔓延しすぎて、生活の一部になっちゃってるから、本物と信じて買って騙されたっていうんであっても、本来の値段より安ければ、誰も怒ったりせずにあきらめてる。物を買う前にまず本物かどうかを考えてみる、っていうことも習慣になってる社会だから、もうこれは騙されたほうが負け。見る目がなかったってことであきらめるしかないのだ。
 そう考えると、消費者の目っていうのは中国人のほうが厳しそうだ。買い物一つするのも戦い……っていう中国の生活、刺激があって面白い♪なんて思っちゃうのは、私だけではあるまい。

 明日は実際に「戦う買い物」、地元中国人の値切りテクをご紹介。
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待ってたっつうの。そんで今回のも最高だっつうの。ファンク色が強いんで賛否両論みたいだけどニナ的にはそれがまたたまらんのだ。
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